管理人の日記 〜2004年11月〜先月日記トップ翌月
11月6日(土) マティス展〜プロセス/バリエーション
 国立西洋美術館で開催中のマティス展を見に行った。マティスのことに詳しい訳ではないが、その鮮やかな色彩には以前より好感を持っていたが、油絵・水彩・デッサ・彫刻・切り絵など多様な予想に違わず見ていて楽しい作品ばかりであった。
 さて、今回の展覧会はプロセス(過程)/バリエーション(変奏)という副題を持つ。マティスが同一のテーマで様々な表現を行ったこと、また1つの作品を仕上げるまでの過程に興味を持っていたことに注目したものである。「過程」については、刻々を変わるカンバスを写真に撮らせ、最終的な作品と共に展示している。本展ではそれが再現されたわけだが、最終的なものの他に、作品(たとえ途上であっても)を見せるということは、結局「変奏」の一種であろう。似たような作品が並んでいると、どうも型式学的な流れを検討してしまっていけない。似ていたとしても、そもそも違うものを表現したいがために別の作品をつくるのであろうに。
 それはそれとして、私は絵を描くことはないが、このweb日記をはじめとして文章を書く機会は少なからずある。文章もまた様々なバリエーションを生みながら仕上げていくものである。1つのテーマについて何度も言及する研究者は少なくない。とすればバリエーションの存在は実感として理解できる。レベルは全然違うが、質的には似ているのかも、本展を見ながら、そうしたことを考えた。
 マティス展

縄文学研究室日記トップCopyright (c) 2004 Nakamura Kousaku
E-mail:info@jomongaku.net