管理人の日記 〜2006年1月〜先月日記トップ翌月
1月21日(土)・22日(日) 東海考古学フォーラム「墓場の考古学」

1月20日(金) 西尾市八王子貝塚資料見学
 再び夜行バスで名古屋へ向かい、西尾市歴史資料館へ。ここで八王子貝塚の資料を観察させていただいた。八王子貝塚といえば先週名古屋市博物館で見た加曽利B1式の浅鉢の存在から注目していたのだが、それ以外にも正に加曽利B1式と言える深鉢や鉢もあり、同式の広域波及を確認することができた。しかし、八王子貝塚の主体となる土器は八王子式と呼ばれる縁帯文系の土器群である。縁帯文といえば西日本の土器と認識しているが現物を観察したことはないのでそれとの違いは良く分からない。しかし、
1月15日(日) 東海縄文研究会
 南山大学で開催された東海縄文研究会の第1回研究会「渥美半島の貝塚資料と縄文後期後半・晩期の諸問題」に参加した。増子康眞氏をはじめとする各氏の発表の後、保美貝塚を中心とした南山大学所蔵の渥美半島の資料の見学会が行なわれた。
 もっとも、私の関心は後期後半〜晩期の土器そのものにあるわけではなく、東海地方の土器研究の動向を知りたいということにあったのだが、「型式」内容自体が不明なものも多かったのに対し、近年では他地域との具体的な関係や東海内部での地域差などの検討もされ始めているようであった。
 また、名古屋市博物館所蔵の八王子貝塚出土浅鉢、南山大学人類学博物館所蔵の中妻貝塚出土浅鉢、姥山貝塚出土注口土器を見たいという目的もあり、いずれも果たすことができ、大きな収穫を得た。
 懇親会では東海地方の研究者の方々や名古屋大学・南山大学の学生・院生諸氏と知り合い、楽しい時間を過ごさせていただいた。おかげで、名古屋発の夜行バスに乗り遅れ、慌てて電車で春日井まで先回りする破目になってしまった。

1月14日(土) 先史考古学談話会2005年度遺跡調査発表会
 美利河遺跡、黒姫洞窟、山下遺跡、COE関連調査など、國學院の関係者が参加している学術調査について大学院生を中心とした若い参加者が発表を行なう催しが行なわれ、私は山下遺跡の発表をさせて頂いた。こうした試みは意義あることと思われるが、同時に自分を含めて発表者が必ずしも調査内容をよく理解していないことも浮き彫りになってしまったようである。これを機に改めて調査の意味を考えていくべきであろう。

1月8日(日)〜9日(月) 祭祀考古学会安房大会
 祭祀考古学会の本年度の地方大会が館山・南房総で行なわれた。
 初日には館山市立博物館を会場に、高梨友子氏と笹生衛氏による発表と遺物の見学、二日目は、バスに乗り込み大寺山洞窟、つとるば遺跡、安房神社、下立松原神社、小滝涼源寺遺跡、莫越山神社などを廻った。
 土製模造品に特徴付けられる安房の祭祀遺跡であるが、笹生氏の整理によると時期によってその性格は変化していったようである。立地の違いは実際に確認することができた。
 しかし、最も驚いたのは目の前の海に大きく浮かぶ伊豆大島の姿であった。黒曜石の分析結果や土器の文様から縄文時代後期における伊豆半島・伊豆諸島・安房のつながりを考えていたし、古代祭祀もまた大島の和泉浜遺跡などとの関わりが指摘されているが、これほど近くに大島を望むことができるとは思っていなかった。写真は昼食をとった房総最南端野島崎からとったもの。利島・新島も見えたが写っていない。

1月7日(土) 修士論文提出
 おかげさまで、修士論文「葬送儀礼における縄文土器」を提出いたしました。
 縄文時代後期前半期の関東周辺地域における浅鉢の展開中心に、土器の体系と葬送儀礼における土器選択の関係について考察したものです。論文の準備にあたり、資料見学をはじめ多くの方のご支援・ご指導を頂きました。お礼申し上げます。

1月1日(日) 謹賀新年
 新年明けましておめでとうございます。
 冬休みの間は修士論文の執筆に明け暮れておりました。
 今春にはいくつかの論文を公表する予定です。
 皆様のご指導・ご支援をいただければ幸いです。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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