管理人の日記 〜2006年5月〜先月日記トップ翌月
5月28日(日) 日本考古学協会総会図書交換会
 やまり年1回の一大イベントであろう。しかし、今回は『上代文化』・『祭祀考古』の販売もあって、なかなか発表も聞けず、またじっくりお話したり、本を吟味する時間がなかったと反省する。
 ただ、これまで資料見学をさせていただいたり、研究会でお世話になっていた方々にご挨拶できたこと、あこがれだった抜刷交換ができたことは嬉しい。

 本は、今回は、あまり吟味せず買うものが多かったため、目新しい収穫といえるものは少なかったように思う。出版社の2割引品や、欲しかった報告書はもちろん、『縄文時代』『異貌』『セツルメント研究』『動物考古学』『メタ・アーケオロジー』『神奈川考古』など買う雑誌も固定されてきた。『千葉縄文研究』『考古学集刊』『史葉』など今回初登場のものも中身はほとんど見ていないし、『上高津C地点』『縄文/弥生文化移行期の黒曜石研究T』など報告書もタイトルだけ見て買うものが多い。しかし、やはりお話をしながらのほうが掘り出し物が多い。例えば、祭祀考古の向かいのブースで売っていた『土壁』。これまで買うつもりもなかったのだが、先輩もいることからちらちらと覗いてみると後期の墓の話がある。お話をうかがい、報告書も入手できた。豊田の『中川原遺跡』や、小田原の『久野北側下遺跡』などもお話する中で知った報告書である。各県の考古学会のブースや外国考古学の学会のブースなどももっとじっくり見て話を聞いてみると面白い情報があったに違いない。こう考えてみると、やはり表紙に内容が書かれていない『上代文化』のデザインは再考するべきであろうか。一瞬で判断する人もいるわけだし、来年はもう少し売り方を考える必要があろう。

 発表は例年同様殆ど聞いていない。唯一聞いたのはお世話になっている永瀬史人氏の土器線刻画の発表のみ。ネット上でいろいろ指摘されているが、やはり、情報交換の場としての図書交換会の意義を考えると、発表は後回しにせざるを得ない。


5月26日(金) 『上代文化』第39輯を販売します

 國學院大學で坪井正五郎が人類学を講じたときから100年であることを記念してながらく休刊していた『上代文化』を復刊させました。
 講師・大学院生(私も書かせていただきました)の論考のほか、本会の前身である上代文化研究会草創の頃の鳥居・折口両博士の研究指針、戦後の國學院大學考古学会を担った先生方のエッセイなどを収録しています。
 今後は、執筆者を招いた研究会や関連する勉強会を開催しながら、年1回の刊行を目指します。

『上代文化』第39輯 2004.11.4 國學院大學考古學會 発行 B5版79頁

論考
 折口信夫「上代文化研究法について」(再録)
 鳥居龍蔵「上代文化研究法に就いて」(再録)
 中村耕作「縄文時代後期の舟形土器」
 深澤太郎「前・中期古墳の墳頂部葬送儀礼−埋葬施設・方形檀・埴輪列−」
 加藤里美「裴李崗文化の墓制に関する一考察−賈湖遺跡を中心に−」
国大考古学100年記念特集−考古学会のあのころ−
 小出義治「戦中・戦後頃の資料室と考古学会」
 樋口昇一「『若木考古』発刊のころ」
 寺田兼方「考古學會のあのころ」
 森 郁夫「考古学会のあのころ」
 事務局「國學院大學考古学100年のあゆみ」
展望
 伊藤慎二・山添奈苗「國學院大學21世紀COEプログラムにおける考古学分野の活動」
資料紹介
 神林淳雄資料研究委員会「神林淳雄資料」

協会当日は1部1000円で販売
考古学協会終了後は
六一書房さん・北九州中国書店さんに販売を委託する予定です

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