■『あちゃら』ライターさんからの取材メールおよび回答メール


【取材申し込み】(99/8/1)
 突然のメールで失礼します。
 私は、フリーライターの濱田うららと申します。
 今回は、株式会社リクルートから発売しております「あちゃら」という雑誌で貴ホームページを紹介させていただきたく、メールを送らせていただきました。

 今回の企画は、「埋蔵金で一攫千金(仮)」ということで、埋蔵金などについて情報やマップの掲載されたさまざまなホームページを紹介する…という内容です。
 つきましては、埋蔵文化財に関する法令集を掲載されている貴ホームページを紹介させていただきたいと思っております。また、埋蔵文化財について、その定義や発掘の際の注意点なども教えていただければありがたいのですが…。勝手ながらメール取材という形で、下に質問事項を記しておきます。

質問
 1)埋蔵文化財とは、簡単に言うとどういうものですか?(埋蔵金との違いは?)
 2)埋蔵文化財を発掘する場合の注意点はどんなことですか?
 3)もし埋蔵文化財を見つけたらどうすればいいのですか?
 4)発掘した埋蔵文化財は、自分の所有物にできますか?
 5)最後に、埋蔵金などで本当に一攫千金が可能だと思われますか?

 以上、ホームページ内容と重複する部分もあるかもしれませんが、できるだけ平易な言葉でお答えいただければありがたいです。是非ご検討くださいますようお願いいたします。また、掲載させていただく場合には、あちゃらホームページから貴ホームページへリンクをはらせていただきたいと思います。
 掲載するURLは、http://www.geocities.co.jp/Berkeley/2678/horei/index.htmlになります(トップページではないのですが…)。
 なお、締め切りが差し迫っていますので大変お手数でございますが、近日中に電子メールでお返事をいただければ幸いです。
 掲載号は8月30日発売の号になります。

 また、貴殿のホームページの紹介内容に関しましては、ライターである私とあちゃら編集部におまかせいただくことも併せてご了承ください。なにとぞ、趣旨ご理解の上、ご協力いただけますようお願い申し上げます。

 なお何かご不明な点がございます場合にも、下記メールアドレスまでご連絡下さい。

【回答とお願い】(99/8/4)

☆文化財保護法の見地からは、「一攫千金」は無理である。
☆夢は大切に くれぐれも自分勝手な行動で国民の遺産を破壊することのないように。

結論としてはこんな感じです。万一、企画にそぐわないものであれば無視していただいても構いません。

■当サイトの紹介について。
文面についてはお任せしますが、内容の方向性に関しては教えてください。当サイトが埋蔵金発掘に好意的という紹介は絶対に避けてください。その場合は、紹介も遠慮していただきます。この点については、必ず、ご返答下さるようお願いいたします。

■回答

> 1)埋蔵文化財とは、簡単に言うとどういうものですか?(埋蔵金との違いは?)
地中に埋まった過去の人間の活動の痕跡。家・お墓・城館・田畑などの「遺構」と使われていた道具(「遺物」)の総称。

※文化財といっても、普通考えられるような「美術品」だけではなく、昔のもので地中に埋まったものを全て含む。その中で貴重なものは「史跡」に指定され、保護される。昔の人が隠した埋蔵金も当然その中に含まれます。

> 2)埋蔵文化財を発掘する場合の注意点はどんなことですか?

 まず、土地所有者の了解を得ること。次に、掘ろうとする場所が遺跡かどうかを、その市町村の教育委員会で確認してください。もし、遺跡として登録されている場合、市町村を通じて文化庁長官から発掘許可を得る必要があります。
 ※発掘は考古学専門家として既に業績をもつ人物が行う必要があります。つまり、素人には出ません。これは、発掘は遺跡の破壊と同意味で、最新技術を駆使して最大限の「記録」を残さねばならないからです。

> 3)もし埋蔵文化財を見つけたらどうすればいいのですか?
 偶然、地中から昔のものを発見した場合、文化財保護法第57条の5の規定に基づく届出をしなければなりません。窓口は市町村の教育委員会です。また、出土品は「落とし物」として扱われるので警察署への届出も必要になります。

> 4)発掘した埋蔵文化財は、自分の所有物にできますか?
 警察へ落とし物として届けでる。
  ↓
 都道府県教育委員会による文化財かどうかの鑑査があります。
  ↓
 文化財と認定された場合、まずは国庫に帰属します。
  ↓
 その後、きちんと管理できると判断されれば「譲渡」されます。
 ※一緒に出土したもの全て(焼き物の破片等)を一緒に保管する義務がありますが、個人でこれができるとはまず考えられません。よって、通常はその市町村に帰属することになります。

> 5)最後に、埋蔵金などで本当に一攫千金が可能だと思われますか?
 まず、無理でしょう。
  理由1 そう簡単に見つからないと思われる。
  理由2 発掘・所有は、現在の法体制ではかなりの制約をうける。

 現在の文化財保護法、特に埋蔵文化財の項目は、戦後の混乱期の乱掘を防ぐ目的でつくられたものです。安易な目的での発掘はまず無理です。
 それに、この問題は文化財との関わりだけではすみません。遺失物法の関係で警察との関わりがあります。あるいは、地権者との関わりなどかなり面倒なことになるでしょう。
 また、違法に発掘してもそれを売ることはできません。

★コメント★
 私は、埋蔵金を捜し求めることは、ロマンたっぷりですばらしいことだと思っています。しかし、目的は「一攫千金」ではないでしょう。埋蔵金の面白さは一攫千金を「夢見て」、埋蔵場所を探すことにあるとおもいます。もしも埋蔵箇所を特定できれば、そこから先は公的機関に任せるようにしてください。くれぐれも自分勝手な行動で国民の遺産を破壊することのないように。
【返答】(99/8/4)
 中村さま
 何度もすみません…ライターの濱田です。
 実は、先ほどメールをお送りした後、中村さまからいただいた回答メールを読んでおりまして、紹介内容についての注意事項があったのに気づき、慌てて再送している次第です。

 埋蔵金発掘について賛成ではない、というスタンスで紹介してほしいとのことですが、もちろんご意見は原稿内容に反映させるつもりです。了解しました。
 こちらとしても掲載前に一度内容をご確認していただく方がいいのですが、以前お伝えしたように時間的にかなり厳しい状況です。掲載誌をお送りすることでしかご覧いただくことができなくて申し訳ないのですが、ご理解くださるようお願い申し上げます。